※この記事にはパッチ7.0「黄金のレガシー」の序盤のメインクエスト及び序盤のエリア風景のネタバレが含まれております。ご注意ください。
どうやら、緊急のメンテナンスで今夜はログインできないらしい。
メインクエストをクリアするまでほぼSNSを封印しているので、影響の大きさはわかっていないのだが、運営が不具合へ対応してくれるのはもちろんありがたい。
ならば、不意に訪れたこのメンテの夜長に、少しだけ趣の異なった日記でも書こうか。
待ちに待った7.0「黄金のレガシー」の新たなる冒険を、私は今じっくりと味わっている。
予想以上に大きく多種多様な種族に満ちたトライヨラ。
ヒントトークを見たくて隅から隅まで走り回る。
街外れの塔にも登ってみた。
遠くに見える北の大陸。晴れを待って見た朝陽はとても美しかった。
噎せ返りそうな熱帯雨林に、滝から落ちる豊富な水量が土を巻き上げて濁流となるコザマル・カ。
田舎育ちの私は、その余りの激しい流れに、無事だとわかっていてもすぐにはその川に足を踏み入れることができなかった。
そして、冷涼な高山地帯のオルコ・パチャ。
乾燥した空気はどこまでも澄んで、足元でホロリと崩れる砂利道が、大いなる霊峰に私を近づけまいとする。
メインクエストを進め、最初のダンジョンに挑戦した後、いきなり世界は広がった。
これまで行けなかったコザマル・カとオルコ・パチャの残りのマップに行けるようになったのだ。
思い悩む王女を桟橋に残したまま、私は新たな世界へと駆け出していった。
途中で見つけた水場では必ず釣りをする。
釣れた魚を魚類図鑑で調べると、ほのかにこの先の物語を暗示するようなものがあったりもするし、その場所の特性自体がとある過去を教えてくれたりもする。
そんなささやかなネタバレも楽しみつつ、洞窟の道を抜けると。
そこには、湖が広がっていた。
碧色と言ったらいいだろうか、深い青緑色の水面はただただ静かに波も立てない。
周囲には、古い石造りの小さな建物がいくつかと、控えめに咲く花と、山と、空。
他の冒険者も誰もいない。
皆クリアしている頃合いで、もうここに訪れる者も少ないのだろうか。
静かな静かな空間があった。
私はこの場所を見たことがある。
どこだっけ。遠い昔に。
こんなふうに山を登りきったところに、いきなり美しい湖が広がっていたんだった。
父と2人で、その湖のほとりで、熱々のコンソメスープを飲んだ覚えがある。
そうだ。あれは、九重山。中岳の御池だ。
父は山男だった。
冬の北アルプスを縦走したりもしていて、帰宅するとアイゼンの手入れをしていた。
そしてたまに私や弟を山に連れて行った。
九重山は難しい山ではないが、小学生の私を連れて登るにはちょっと大変だったのではないか。
上りは晴れて、御池も美しかったが、帰り道はとんでもない雷雨だった。
雨具を着込んでいてもずぶ濡れで、雷が横に走っていくのを見た。
もうダメかと思いながら下山した。今でも雷は苦手だ。
そんな記憶が次々と湧いて出た。
この場所の静謐さと美しさと、そして少し帰りたくなるような寂しさと、そんなものがとてもリアルだった。
父はずいぶん前に他界してしまったし、そして私は別にあの世などを信じているわけでもないのだが、ふと父が今でも旅しているのはこんな場所なのかもしれない、と思った。
山頂を目指して、こんな綺麗な風景を楽しみながら、孤高に一歩ずつ歩いているのかな。
それは悪くない。なかなかいいな。
これからもこの場所に来たら、私はいつも父を思い出すだろう。
それは悲しいという感情ではなかった。
この場所を見て、父の好きだった山を思い出して、ようやく本来の父の姿を見つけたような。
なんだか、私の心もようやく落ち着く場所を見つけたような。
いい旅だな。
コメント
とてもいい旅だ。
結構寄り道してるとは言え、純粋に景色を楽しむ旅はまだ全然できてないけど、
グラフィックきれいになってそこにいる感が増したように感じるー。
やっぱり草の影響が大きいのかな?w
あれこれ落ち着いたらゆっくり見てまわろう。日記ネタにしようと探検手帳も紅蓮辺りから
あえて残したままなのでいつかそこから行ってみてもいいかも。だいぶん先になりそうだけどw
私もこんな場所見つけられるかなぁ。
>キャスさん
ありがとう、いい旅をしてるよ!
思ったよりも草の影響大きいかもしれないね。
画面の密度が濃くなって、ワサワサモサモサするのが楽しくて、音も快感。
探検手帳は、まさにそのポイントからの眺めがオススメ!なので、目印の玉が消えたらじっくりグルポしてみてね。
いい風景に出会えますように。