第68回よしPレターLIVEのおさらい

※画像も文章も大変多くなっておりますので、スマホ等からご覧の方はご注意下さい。

はい、こんにちは。
第68回PLLは、『FFXIVの新たなる挑戦 ~次の10年に向けて~』と題して、7.0以降に向けての大きなアップデートの話になりました。
グラフィックスやフェイスが進化し、ひとりでもみんなでも遊べるRPGへと進もうとしています。
後半は、暁月のフィナーレを終えてのQ&Aです。

<動画&フォーラム>
「第68回FFXIVプロデューサーレターLIVE」の動画とまとめを公開! (2022/03/03)
FINAL FANTASY XIV Letter from the Producer LIVE Part LXVIII(公式Twitch)

直前テスト放送

直前テスト放送は、モルボルさんとAimiさんのスタートです。フルバイリンガルということは、大きな発表か?と高まる緊張感。

中央に吉田さんも登場しました。

吉「ちょっとテストがてら、すべらない話をしてもいい?」

(吉田)
放送前日の昼過ぎに大惨事のメールが来たんだけど、会議も押していて、そのメール対応をする時間が夜しかなかったのね。
で、気分でも変えようと思って、最近みんな在宅が多いからあまり服を買わないので、今日の放送用に服でも見て来ようと会社を出たの。夕方一回。
俺、関係なく外出する時ってサングラスかけるじゃない? で、いつも出たのね、会社を。
そしたら、会社の看板の前で、ふっと左側にキャリーケースを引いてる若者かな?ともう一人いるなっていう気配は感じつつも、バッとすれ違ったら、斜め後ろから「吉田さん?」って声かけられたの。
「ヒカセンかな?」と思ったの。瞬間的に。
バッて振り返ったら、キャリーケースを引いてた若者が「あっすいません、思わず声をかけちゃいました」っていう感じで言われたの。
「あれ?ヒカセンって感じじゃなさそうだな」って思ってたら、その彼が「いや、僕新卒で、この4月からスクウェア・エニックスに入社することになったんです」って言ってきてね。
「おお、そうなんだ、良かったね! じゃあもうすぐ一緒に頑張ろうね」って声をかけたのね。
そうしたら「はい!」って言ってくれて、「じゃあね」って立ち去ろうとしたんだ、僕。
その時なんと吉田の目に飛び込んで来たのは。

もう一人いるなって思ってたの。気配で。
俺が振り向いてまた歩き出そうとしたこの瞬間に目に飛び込んだのが、お母さんと思しき人が、僕の顔を見て、ハアッ(゚д゚)ていう(息を呑むような)顔をしていたのが焼き付いたのよ。

いや、その、昨日はね、15年ぶりに買い替えたスモークジャンパーのブーツに、黒いデニムに、黒いコートを着て、黒いサングラスに、黒いマスクをしてたのよ……。
きっとね、20年以上天塩にかけてきた息子をね、多分今2月だからさ、きっと地方から来たんだと思うの。
会社の近くにきっと家も見つけて、引っ越しの荷物は業者で、身の回りの物だけスーツケースに入れて、お母さんが送ってきたんじゃないかと、俺の中でストーリー的にね、思ったの。
で、きっと二人でね、「母さん、これが僕が4月から働く会社だよ」って、多分うちの看板の前で話してたんだと思うの。
モ「立派なビルだしね」
いやぁ、まぁ本人は僕を知ってたみたいだったからあれなんですけど、お母さんの不安たるや。
一応ね、サングラスの中では凄い柔らかい目をしてたし、マスクの下ではニッコリ微笑んでたのよ? ちゃんと自分的には。でも見えるわけがないんだよ。
お母さんの心に深い傷と不安を与え、僕は僕でなぜかダメージを受け……。
4月になれば、コロナ禍ではあるけど簡単な懇親会はあるだろうから、取締役とね。その子を見つけたら、「あの後、お母さん大丈夫だった? ごめんね」って言おうかなって思いました、というすべらない話でした。

モ「でも別れた後の会話も決まってるじゃないですか。『何あの人』って。そしたら多分若者が『うちの取締役だよ』『取締役ぅー!?』ってなりますよね」
吉「きっと一生懸命説明してくれるんじゃないかと思うんだよね。なんだったら『ああ見えて意外とちゃんとした人だよ』って、『今日も放送あるみたいだから見てみようよ』って、もしかしたら親子揃って見てくれてるかもしれないよね。お母さん、本当にその節は申し訳ございませんでした。普段からあんななんです。ごめんなさい」
モ「じき慣れますから、大丈夫ですよ」

そして、先程の「大惨事」の中身についても。
最近メタバースなどに関するインタビューや寄稿の依頼も多いのだそうで、なるべく正確に伝わるようにと、とあるインタビューの校正をしていたところ、770行くらいの原稿になっていたものを330行くらいにしてくれとのメールが来て、ちょっと待ってくれと。
モ「びっくりした。メール閉じたもん」
それを結局夜中までかかって、348行くらいまでにしたそうです。
ゲーム媒体だと文字数があふれても、Web掲載で全文を載せるということがあったのですが、経済誌面とかになってくると……。ここまでこだわって校正する人もあまりいないのだろうと感じているそうです。
今後はもっと文字数や行数の仕様をきちんと聞いてから校正すべきだな、というのが今回の学びでした。

NFT(非代替性トークンのこと。暗号資産・仮想通貨の一種)に関しても、メタバースとは関係ない、FF14には導入しない、とはっきりと言及がありました。
NFTというものを、いわゆるマイニングされたものをただ掘り返す作業だと勘違いしている人も非常に多いなと感じているそうで、今後海外のインタビューで、FF14とは関係なしに「吉田さんが考えるNFTってなんですか?」というような機会があれば、新しいビジネスでゲームが面白くなる可能性があるものだとも思っているし、ただそれ専用のゲームデザインが必要だとも思っているので、その辺を詳しく解説してみようかなと考えているそうです。
ゲームは、儲かるかどうかよりも、面白いかどうかが最優先であると思っているので、そこは安心してください、とのこと。

意外と濃い内容の直前テストはここで終了! すぐに本番でーす。

本放送

本日のPLLは、これから次の10年に向けての大きな話をします。
パッチ6.1の詳細な内容に関しては、3/4(金)のPLLで「パッチ6.1特集 Part1」をお伝えしますので、そちらをお楽しみに。

FFXIVこれまでの歩み 2010年~2021年

改めて、旧版から11年のFF14の歩みを振り返ります。

吉田P/Dが就任したのは、サービス開始から2ヶ月半ほどの2010年の12月。
その1年後には新生が発表されます。
さらにその1年後、第七霊災でダラガブが落ち、時代の終焉と共に旧版のサービスが終了となりました。

蒼天のイシュガルド辺りから、飛躍的にプレイヤー数が伸びていきます。
一般的なMMORPGとしてはこの辺りがピークかと思われましたが、その後も順調にプレイヤー数は伸び、暁月を目前に全世界2500万人という大きな数字を超えることとなりました。

(吉田)
漆黒辺りで、プレイヤー数がさらに数百万増えるということは、パイが一定である中ではとてつもないことで、マーケティングチームとコミュニティの皆さんを誇らしく思っています。
長かったようで、僕にとってはあっという間の11年でした。
世界中のプレイヤーの皆さん、メディアの皆さん、関係各社の皆さんにも、本当に物凄く、こんなに支えてもらうタイトルは他にないだろうと思うくらい、支えていただいてここまで来られました。
あらためて、感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
開発チームも、厳しいスケジュールの中で、実際拡張パッケージの開発期間は一年を切っていたりするので、本当に頑張ってもらいました。

FFXIVの新たなる挑戦 次の10年に向けて

これまでの歴史と成功は過去のものとして、これからの10年はまた新たなる挑戦を続けます。

まず、僕は、社長から辞めろと言われるか(言われても抵抗しますが)、開発から辞めろと言われるか、死ぬか以外の理由ではFF14を辞めるつもりはなく、続けていきますので、この先も皆さんよろしくお願いいたします。

7.0はやりますよ! 第一回目のシナリオ会議を終えました。
7.0でPS4が遊べなくなるということもありません。お約束しておきます。

ひとりでもみんなでも遊べるRPGへ

FF14がブレイクスルーできない理由の大きなものが、「FFは好きでFF11とFF14以外は全部やっている」「オンラインで人とコミュニケーションするのが面倒くさい」です。
これを10年かけて、MMORPGから「ひとりでもみんなでも遊べるRPG」というジャンルにしていきたいと考えています。

・パッチ6.xの期間で、メインクエストID、討滅戦フェイス対応化
・6.1では、新生2.0部分を対応
リットアティン強襲戦はなくなり、クエストインスタンスバトルとなる
内郭・外郭と呼ばれるダンジョンは、4人用IDに変更
アルテマウェポン戦は、4人用バトルに変更
2.0ラストバトルは、クエストインスタンスバトルに変更

フェイス序盤は、冒険者ギルドのメンバーや、暁の主要NPC以外のメンバーと組むケースが多い
・シナリオ上、ここは(主要NPCと)一緒に行きたかったなという場面では、一部シナリオを変更してプレイヤーの皆さんの期待に添えるようにしたい
新生のダンジョンはテコ入れ(トトラクのヘヴィ沼などは消滅、ライティング調整も)

第一次グラフィックスアップデート

グラフィックスにも大幅なアップデートを行います。
MMORPGが人数を多く表示することも優先されるため、スタンドアローンのクオリティになるわけではありませんのでご注意ください。

キャラクター表現アップデート項目

まず表示されたのはこちらのフォトリアルなヒューラン。肌の質感が年齢を感じさせます。

このフォトリアル路線ではありません!というサンプルでした。

これを踏まえて、現在調整中のヒューランキャラクターはコチラ。

ヒューラン、ひろしタイプ。

ミコッテ。

ルガディン。

ララフェル。

セルフシャドウ(自分の髪の毛の影などが顔に落ちること)も鮮明に
・今までよりも長尺のエモートが可能になったり、ライティング調整で見えていなかったバックグラウンドが綺麗に見えるようになったりする
ララフェルはリアルにする部分があまりないので難しい
・これらは調整を始めたばかりのサンプルなので、続報はまたファンフェスなどでお知らせする
・旧版で入れていた布用のシェーダー、重すぎて新生では外していたが、そろそろ行けるだろうと判断

装備品は7.0までに全てコンバートするのは不可能ミラプリに使われやすいものなどから数年単位で対応
7.0以降の新装備品は全て新グラフィックで実装
NPCも順次対応(テレジ・アデレジはプレイヤーと同じキャラメイクで作られているため、自動的にクオリティが上がる可能性が高い)
装備の干渉変わらない(現在の開発スピードを重視するため)

BG表現アップデート

次は背景(バックグラウンド)のグラフィックスアップデートです。

・ライトによって、机の影がハッキリと出ている

複雑なライティングの絵作りが可能
・多様なライティングをわかりやすく表現するために、サンプルではティターニアの雰囲気よりも明るめの色を使っている
・ステンドグラス部分、マップのテクスチャーもポリゴンも変えておらず、ライティングで綺麗に見えるようになった

金属表現がより鮮明に

オブジェクト増やせる
・階段などは複数のマップを組み合わせて表現可能に
にもう一枚テクスチャーを増やせる

は全てのマップで入れ替える

パッチ6.xシリーズ ロードマップ

パッチ6.x全体

メインクエストは、新しい冒険をお届けする
ヒルディの暁月編がスタート
タタルの大繁盛商店は、連続サブクエスト

パッチ6.1

十二神にまつわるアライアンスレイド、ミソロジー
幻アルテマウェポンは、面白いしやり応えがある
・「蛮族」という呼称は表現変更を検討
絶竜詩戦争は、6.1から2週間後スタートの予定
新PvPは、6.15予定

2.0範囲のIDはフェイスに対応
キャラクターカード実装
ロスガル族新髪型実装
・イシュガルドハウジング「エンピレアム」開放
・お得意様取引、アメリアンス・ルヴェユール
ミラプリの拡張は、6.1からスタート、第一弾はプレート追加、今後収納数追加も予定
DCトラベルは、6.18を予定

パッチ6.2

2.x~3.0のいくつかの範囲のID、フェイスに対応
武器強化コンテンツスタート
無人島開拓は、6.2スタート、かなりの大規模、基本的にはその場所だけで完結するコンテンツ
難易度可変ダンジョンは、人数により難易度がコントロールされるチャレンジ型コンテンツ

パッチ6.3

3.x範囲のID、フェイス対応
絶シリーズ第5弾
ディープダンジョンは、6.3に向けて企画中
無人島開拓アップデート

パッチ6.4、6.5

4.x範囲のID、フェイス対応
難易度可変ダンジョン第2弾、第3弾
・無人島開拓、エリア追加
青魔道士レベルキャップ解放は、タイミングを見てどこかに実装する
ゴールドソーサーのアップデートは、6.4か6.5

メジャーパッチサイクル

メジャーパッチのサイクルを、3.5ヶ月から4ヶ月に変更
・理由は実装項目の増加(パッチ3.3と5.3でクエスト数などが1.3倍に)

休憩

本日の休憩のお供はこの2本。

暁月サントラ3秒ダイジェスト動画

暁月モザイクアートタイムラプス動画

パッチ6.0「暁月のフィナーレ」に関するQ&A

後半の通訳は、ローカライズチームケイトさんです。
漆黒暁月メイントランスレーターを務めてらっしゃいます。
我らがコージさんは、最近はFF16のお仕事も忙しいようですよ。

※このQ&Aは、暁月のメインクエストのネタバレが炸裂しますのでご注意ください。
※未クリアの方は、クリア後にご覧になることをおすすめします。

アゼムは古代の終末時、何をしていたの?

Q:古代世界を襲った終末の際、アゼムがどのように過ごしたのか気になります。ヴェーネスから終末の事を聞いていたのか。エメトセルクやヒュトロダエウスとどう別れたのか。今後アゼムについて語られることはあるのでしょうか?

A:
ヴェーネスからアゼムの座を託された人が、古代の終末の際に何をしていたのかは秘密です。
いずれ語るかもしれないし、語らないかもしれないです。ここは決めてないです。
ただ、何をしていたのかは、ある程度決めています
皆さんヒカセンだし、もしかしたらアゼムの分割された魂なのかな?という予想も立っていると思うのですが、その皆さんが仮に告げられたとしたら、どう行動するかというのを想像してみれば、大体近いんじゃないかな。
ハウジングかな?とか麻雀かな?とか、お使いに走り回ってたかな?とか、いろんなコメントがあるじゃない?
だから、もしかしたらその中に近しいものがあるかもね。

ゼノスがアーモロートの夢を見ていたのはなぜ?

Q:ゼノスが以前にアーモロートの終末の夢を見ていたのはなぜでしょうか? また、彼が6.0までの間にリーパーになり、アバターを使役できるようになっていた経緯も知りたいです。

A:
まず、ちょっと思い出していただきたいのですが、ゼノスの父親はヴァリスでしょう? で、ヴァリスの祖父に当たるのはソル帝ですね。
ソルはそもそもエメトセルクなので、ゼノスはエメトセルクの血縁者、曾孫に当たります
こういうDNAの特殊性は、必ず真っ直ぐ受け継がれるというわけではなく、突然思い出したかのように発現したりするものなので、その辺をイメージするとなんとなく見えてくるのではないかと思います。
漆黒秘話の中にも、サイドストーリーですがヒントがあるので、クリアした方は改めて読み直してみるのもいいかもしれないですね。

漆黒秘話 | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
FINAL FANTASY XIV公式プレイヤーズサイト「The Lodestone」です。

リーパーになってアバターを、というのは……。とても良い質問なのですが、その質問が来るとは思っていませんでした。
考えていなかったわけではないのですが、話せません

オリジナルはなぜ14分割されなかったの?

Q:オリジナルと呼ばれるアシエン、ラハブレア、エリディブス、エメトセルクだけが、ハイデリンキックを逃れ、14分割されなかった理由が知りたいです。

A:
テキストをちょっと思い出していただきたいのですが、暁月の最終盤でエメトセルクが「この時代まで私を残したのは」というセリフを言っているんですね。
ハイデリンがかつて放った光の一撃というものは、エメトセルクならギリギリかわせるだろうなという加減が入っています。
加減って力を抑えているわけではなくて、意図的に「これを使えば」というニュアンスだと思ってもらえればいいです。
ただ、シナリオ中でも語られている通り、その光の一撃は、ハイデリンにとっても本当に主力を振り絞っての一撃で、加減までしている余裕はなかったので、なんとか彼ならやってくれるだろうという賭けみたいなものですね。
その光の一撃が放たれる時に、エメトセルクはその場に居合わせたラハブレアとゾディアークの核から抜け落ちてきていたエリディブスらしきものと協力して、一時的に次元の狭間に逃げることでそれをかわしたということになっています。
エリディブスはゾディアークの核から抜け落ちてきた時に記憶をいくつも失っています。この辺りは漆黒秘話でもフォローされていますが、5.3のラストでエリディブスも失ったものが多いということがわかります。
(光の一撃の場面は)ただ居合わせたオリジナル3人が協力したという感じです。

漆黒秘話 | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
FINAL FANTASY XIV公式プレイヤーズサイト「The Lodestone」です。

吉「(コメントで)その3人だけ世界に放たれた頭割り攻撃に入らなかったって言われてるw」

他のアシエンはまだ残っているの?

Q:ファダニエル以外の転生組アシエンや、黒い仮面の下位アシエン達はまだ残っているのでしょうか? あとできればガイウスに狩られた赤仮面のアシエン2人が誰なのかも教えてほしいです。

A:
細かいところをしっかり見てくださっていますね。
転生組のアシエンは、確かにまだ何人か残っているかもしれないです。
ただ、その転生組のアシエンが何人かまだ残っていたとして、彼らが原初世界にいるのか、鏡像世界のどこかに身を潜めているのかはわからないですね。
ちなみにガイウスが持っていた仮面は、ウルテマデュダルフォンです。
ただまあ仮面を持っているだけで、果たして本当に倒されているのかっていうところはまだなんとも言えません。
その辺りは推測しておいてもらえるといいかなと思います。
アシエンを倒す方法は、これまでに何度も描いてきていると思うのですが、その辺りと可能性を重ねて考えてもらうのも面白いのかなとは思います。

旧版から暁月ラストまでで何年が経過したの?

Q:吉田さんの中では、旧FF14から暁月のラストまで、劇中ではどのくらい年月が経過した想定でしょうか? ヒカセンがFF14の中でいくつ歳を取ったのか気になります。

A:
これね、実は特にはイメージしてないんですよ。
トレーラーの字コンテを書いて、「これくらいの風貌にしてほしい」って言う時は、なんとなく現実の経過時間、拡張なら2~2年半に1回とかで、皆さんにひろしと呼ばれているあのウォーリア・オブ・ライト代表も、いろんな経験をしてこうなっているだろうと作っています。
なので、トレーラーとゲームの作中の時間経過とは結び付けないで考えていただけると嬉しいです。
で、作中の時間はもう数年としか言いようがないです。あんまりイメージしてないです。
もう突っ込みだすときりがないでしょう。ヤ・シュトラの年齢は何歳なんだ?とか。
あんまり深く考えない。フィーリングで。
聞いて……感じて……考えて……。

エメトセルクとヒュトロダエウスは転生したら創造力を持つの?

Q:エメトセルクとヒュトロダエウスは星海に還り、転生できるようになったように見えますが、彼らの魂がもし転生したら、古代人のような創造力を持つのでしょうか?

A:
星海に還って、魂が浄化され、再び肉体に宿るとしても、それはおそらく原初世界の人として宿るのみですね。
分割されてない、ハイデリンとアゼムの術で一時的に復活しているのを、改めて星海に還っていきましたけど、ほぼ前例がないので、どうなるかはわからないです。
おそらくは普通の人プラスアルファちょっとくらいなんじゃないかというイメージですけど、わからないですね。

ここからは僕個人の妄想ですが、あれだけやれることをやり、託して星海に戻ったのであれば、記憶も焼き付かず綺麗に洗われるのではないかなと思っているので、引きずって転生するイメージは、僕の中にはあまりないかなぁ。

今後、この星はなんと呼ばれるの?

Q:今後、この星をアーテリスと呼ぶのか、今まで通りハイデリンと呼ぶのか教えてください。また、アーテリスという名はヒカセンとその周辺だけが知っているのか、全世界の人に周知されているのかも知りたいです。

A:
まず、今のところ、光の戦士、主人公周辺で終末の仕組みや結末を詳しく知っている人は、アーテリスと呼ぶことになるかなとは思います。
逆に、真相を知らない大多数のエオルゼア人は、これまでと変わらず、惑星ハイデリンと呼ぶと思います。
そもそも東方や新大陸など、元々惑星ハイデリンと呼んでいない地域もあるので、世界では統一されていないんですよ。
なので、そこへ行くと、また星の呼び名は変わるかなと思います。

実は、一番困っているのは宣伝チームじゃないかという気がします。
新規向けには「惑星ハイデリンを巡る光の冒険が」って言っておいて、光の戦士達に「わかってねーな、アーテリスだろ?」ってツッコミを受ける可能性もあるし。

ゼノスはもう復活しない?

Q:ゼノスはもう復活しませんか?

A:
彼の肉体は、世界の果てでもなければ今みんなが活動している場所でもない、世界の理とは切り離された空間に放置されているという状態です。
ゼノスの運命に関しては、カットシーンで丁寧に演出したので、それを見た直感がそのまま答えです。
ちゃんと呼吸というか、心臓が止まる演出されているでしょう?

吉「コメントでさ、『友よ、無人島で待っていたぞ』っていうのを見ちゃった。無人島だって!」

古代世界はヒューランだけだったのに、なぜ現在様々な種族がいるの?

Q:現在の原初世界、鏡像世界にはミコッテ、アウラ、ララフェルなど様々な外見の人がいますが、古代世界にはヒューラン風の人しか存在していないように見えます。今のようにいろんな外見の人が現れた理由について、設定があれば教えてください。

A:
世界が分かたれた時に、全ての生物が不完全な存在になりました
でも、不完全だからこそ、長所と短所がより強く現れていくことになります。
その長所と短所というものが、長い世代を経ていくうちに種族としての外見や特徴に現れてきたと僕らは解釈しています。
ここは、ちゃんと世界設定班からのコメントをもらってきました。

なんで耳が伸びたの?って(コメントに)書いてあって、多分元々聞こえていたのに聞こえなくなって、一所懸命聞こうとしたんだろうね、その人が。
ララフェルはじゃあなんで縮んだの?って、多分圧を強くしたかったんだろうね。

エメトセルクが言っていた場所にはいつか行ける?

Q:エメトセルクが言っていた壮大な伏線、豊穣海に潜む海底遺跡、秘宝の島、まばゆき黄金郷などが気になって仕方なく、夜しか寝られません。これらの回収は期待してもいいのでしょうか?

A:
Someday?(いつかね?)
僕が引き継ぐ前の旧FF14には、いろいろな地名が出ていました。
イシュガルドの門も開いたし、アラミゴにも行ったし、東方にも行き、オールド・シャーレアンに到達して、サベネアにも行きました。
これまで出てきた地名には、なんとか行けるように頑張ってきたので、今後も頑張るんじゃないかなと思います。

メーティオン、小さくない?

Q:エルピスで、ヒカセンはエメトセルクの術で古代人サイズに大きくしてもらいました。その状態のメーティオンとヒカセンの身長差を考えると、現代でヒカセンと対峙したメーティオンはかなり縮んだように思います。長い時の中で何かあったのか、理由があれば教えてください。

A:
まず思い出してほしいのですが、ウルティマ・トゥーレというのは、思いの力のみが作用する空間です。
冒険の中で皆さんに経験していただいたように、見えている通りに物が存在するわけではなくて、あなたがどう認識しているかというのが光景に反映される宙域なのです。
あの時の光の戦士の「メーティオンに会いに行く」という思いが投影されています。
なので、メーティオンの姿というのは、ヒカセンがエルピスで見た時の光景を再現しようとするので、エルピスでのスケール比をそのままイメージしてあのビジョンになっていると思ってください。
これはウルティマ・トゥーレに現れたエメトセルクとヒュトロダエウスについても同じで、あくまでもあの宙域はデュナミス(思いの力)がビジョンを作り出すので、相対的に光の戦士である自分から見た時のスケールで再現されていると思ってもらえればよいかと思います。

サベネアの野菜はどこで採れるの?

Q:サベネア島でサベネアの野菜を収穫したかったです。どの辺りに生息しているのでしょうか?

A:
こちらは世界設定班に確認してまいりました。
サベネアの野菜は、チョコボのエサとして、格別な効果を秘めているものなので、おそらく高原キャベツ(群馬)のようにサベネア島の中でも特別な場所でしか栽培できないものと思われます。
全てはライブ班という名の神様のさじ加減次第です。

ゾディアークとハイデリンは消滅したの?

Q:ゾディアークとハイデリンは、今回で完全に消滅したのでしょうか? それとも鏡像世界には分かたれた身体があったりするのでしょうか?

A:
これはもう明確に答えてしまいますが、ハイデリンは完全消滅です。
ゾディアークに関しても、ファダニエルに乗っ取られて、核を完全に壊されたので、ゾディアークも完全消滅です。
ゾディアークは、各鏡像世界に分割されて封印されていました
だから見てもらえればわかるんですが、いくつかのパーツに分かれてこの先は別次元にあるみたいになっていて、各鏡像世界に分かれていたんですが、本体が完全に消滅したので、同時にそれらのパーツも全部消滅しています

未来はなぜ繋がったの?

Q:ヒカセンがエルピスで過去に干渉した後、未来が枝分かれせずに繋がった理由がよくわかりませんでした。その辺の仕組みを教えてほしいです。

A:
正直なところ、自由に解釈していただいて構わない、というのが前提です。
ただ、僕個人としては、そもそも繋がっていたんだという風に解釈しています。
繋がらない可能性というのも当然あったのでしょうが、ヴェーネスが光の戦士に対して全力で対応してきた結果、なんとか繋がったんだろうという解釈もできるかなと思います。
ヴェーネスが描いた計画に、光の戦士は知らないまま全力で対応してきたことによって、繋がるという奇跡が起きたんじゃないかと。
嘆きの海に光の戦士が初めて降り立った時に、アルゴスが懐いていたという時点で、繋がることが確定したかなという認識ではいます。
6.1で、「つよくてニューゲーム」に暁月のフィナーレが対応しますので、もし気になる方はもう一度おさらいしてもらえると、また見えてくるものがあるんじゃないかと思います。

アルフィノとアリゼーは成長する?

Q:トレーラーでは、主人公であるヒカセンの年齢だけが上がっていて、他のキャラクターは年齢が変わっていないように見えます。アルフィノ、アリゼーが成長した姿を見られる日は来ますか?

A:
悩ましいんですよね、これ。
僕も正直、ディレクターとしての遊び心、ゲーム開発者として、拡張で「そして数年後……」として、身長も伸び、よりかっこよく、より可愛く……っていうのは違うなぁ、成長した姿を描いてみたいという思いはあります。
ただねえ、やったらやったで「前のアルフィノとアリゼーが良かった!」って凄く言われる気がしていて。
一回やってしまうと、もう時を遡る以外に(元に戻す)方法がなくなるじゃない。
だからちょっとやりづらいんですよね。

ワンピースという漫画で、原作者の尾田先生がコミックスのコラムというかコーナーで、読者に「何歳になった頃のゾロを見たいですか?」って書かれていることがあるんですけれど、あんな感じで「もし歳を取ったとしたら」というのをアートで作ってみるとかはありかもしれないけれど……。
コメントでは「やらんでいいよ」という声が結構多いな。
コラム的にアートを作るというのは「Do,it」という声が多いですね。
相当慎重にチェックしてフィニッシュしないと怖いですね。

魂の残る残らないって?

Q:ヴェーネスは「魂も残らないだろう」と言っていましたが、魂の残る残らないの違いは何でしょうか? 好きなキャラなのでどこかでまた見たい気もしております。

A:
魂というものもエーテルではあるので、まさしく全ての、魂を構成するエーテルすら全て使い切ったというのが答えです。
ゾディアークは、召喚の贄となった人達を吸収しつつも、その魂だけは内部で保持していました
なので、消滅させずに残しておけたのですが、ハイデリンは召喚者のヴェーネスを含め、その魂を保管しておくほどの余裕がありません
なぜなら、十四人委員会の決断としてはゾディアークを作り出す、なので、猛烈な少人数なわけですよ。
パッチ5.2で、「ヴェーネス派」という単語が出てきたりしていたところを、今一度見返してもらったりすると面白いかなと。
全世界の大多数の古代人達が協力しているゾディアークに対して、というところの力関係を思い出していただけるといいかと思います。
最後の最後に、自分の魂という力だけをヴェーネスは残していて、それを暁と戦うために使ったというのが回答になります。
だから言ってましたよね、「ヴェーネス、あなたもう力が……」という問いかけに対して、「大丈夫、この一戦をやり遂げるだけの力は残していました」って言っているのは、自分の魂をそこに充てていると思ってもらえればよいかと思います。

光の加護は消えてしまったの?

Q:今回のストーリーで、ハイデリンは消滅してしまいましたが、光の戦士にかけられた光の加護の術も消えたのでしょうか? それともアーモロートの幻影のように、まだ残っているのでしょうか?

A:
ヴェーネスが施した光の加護は、消えないと思っていますし、消えないであってほしいなと思っています
最後にヴェーネスが、「私の想いがいつまでも愛しき子らを護りますように」と言う願いが、ちゃんと加護として残り続けていくっていうのは、最後に(術を)かけ直してくれたのだと、僕個人としては思っていたいです。
それこそが、改めて「光の加護」かな、という気はしています。

アシエンの顔に浮き出る赤い印の設定を教えて!

Q:Lv87IDの後のカットシーンで、エメトセルクが顔に浮き出る赤い印を発動させていました。ということは、あの印はアシエンの特性ではなく、十四人委員会の身分証のようなものなのでしょうか? 改めて、設定を教えてほしいです。

A:
身分証というのはちょっと違うかなとは思うのですが、十四人委員会のそれぞれの座に選ばれるような人は、膨大な魔力とか、それぞれとてつもない能力を持っているので、それらの力を解放した時に浮かび上がると思ってください。リミッターを解除したというようなイメージです。
あれは、十四人委員会の座を示すマークなので、十四人委員会以外の人に出たりはしないです。
勝手に「俺は第十五の座を名乗るぜ!」とやったところで出ないです。
いろいろな想像もできるかなと思っていて、それだけ強大なパワーを持っていて、世界から認められる十四の座についているということは、そんなに無尽蔵にバンバン力を振るうなよという意味もあって、(力を)出すと十四人委員会のマークが出るというのもあるかなと。
だから多分、ヴェーネスには出ないですね。座を渡しているので。

吉「(コメントで)吉田の座は?って聞かれてるけど、吉田の座は継ぎたい者が誰もいなくて、ちょっと寂しいんですよ。しかも紋章も出ないからね」

回収が難しかった伏線や、なかったことにしたい設定はある?

Q:物語を一旦完結させるにあたり、回収が難しかった伏線、こっそりなかったことにされた設定や、なかったことにしたい設定はありましたか?

A:
こちらも世界設定チームの織田さんから、回答をいただいてきました。
初期設定とか、裏設定と呼ばれるものは、その時点での想定でしかなく、物語を書き進めるうちにより詳細化されるものもあれば、消えてゆくものもあります。
それは暁月のフィナーレに限らず、旧FF14から新生への移行過程においても同じです。
旧FF14をプレイしていた方ならわかるかと思いますが、回収しきれなかったという意味では、「相棒」という存在は回収しきれなかったです。
知らない方に説明すると、「相棒」というキャラクターがいたんですよ。何者かよくわからないんですよね。
あれは鏡像世界の自分が来ていたんだとかね、いろいろこじつけようかなとも思ったんですけど、もうどうにもならなくて。

なので、時々ありますよ。伏線として使おうかなと思っていたけれど、使えないからもうそのままにしておこうとなったものも。
大部分は綺麗に行けたと思いますが。
黒聖石サビク」なんかはまだ行けるかなと思ってたりはするから、あれですけど。

(補足)↑これが旧版の相棒です。リテイナーのように名前や種族を自由に決めることができました。アラミゴ出身らしい。

十四人委員会全員の真の名前はわかる?

Q:今後、十四人委員会の構成員について、全員の真の名前を知る機会はありますか?

A:
十四人委員会の座と共にある真の名に関しては、既に決まってはいます
それらを皆さんが知る機会があるかどうかは、今後の展開次第ですね、と悪い顔をして終わっておきます。

世界の分断は必須だったの?

Q:ヴェーネスは善意の上で行動して、結果的に良い方向にはなりましたが、その経過では世界を分断し、多くの古代人を不幸にはしました。今回の結果を導くためには、世界の分断は必須だったのでしょうか?

A:
シナリオ系はなっちゃん(石川夏子氏)と相談して回答をまとめているのですが、少なくともヴェーネスって、ヤ・シュトラが推測したように、エーテルが強すぎる古代人ではそもそもデュナミスに干渉することができない、結果、終末を根本的に止められないと考えています。
じゃあゾディアークで、根本的に解決できなかったとしても、天の理、つまり天脈を強化して絶望ビームを弾き返しているんだから、そのままなんとかやっていけばいいじゃん、としたとしても、今の古代人達の考え方では、いずれ退廃的な末路を辿ってしまうだろうなと。
ヘルメスの言動とかを見ていても、自分自身気付かされるところがあったんだろうなと思っています。
確実とは言いませんが、最終ダンジョンのレムナントのフェーズ3、ラーラーが暴れまわっているところは、なんとなく古代人があのまま続いていったらこうなっていただろうなというイメージで作っています。
そのために世界を分割して、人が持つエーテルを薄くして、いずれデュナミスというものを使いこなし、人が終末そのものと戦えるようにしたというのがヴェーネスの考えです。
本人も言っていましたが、これは善悪で語られてよいわけではなく、その行いが果たして正しかったのかどうかという苦悩は、ヴェーネスが全部自分で背負っているという感じです。

でもね、僕特に思ったんです。皆さんがヴェーネスの思いを汲み取ってくれて、「疑ってごめんよ、ハイデリンは悪い奴じゃなかったよ」となっているんですが、こんな世界を分割して、人を十四に分けてデュナミスを使って終焉を謳うものにぶつけようなんていう決断をし、考えられる時点で、やっぱり彼女も古代人なんだなって思うんですよ。
だから、5.0のラストで、エメトセルクが「これが最後の裁定だ」って判じるということをやるでしょう? 何度も判じてきたんだと。その度になりそこない共のダメなところを見てきたんだと。いいよじゃあ最後にもう一回だけ見てやるよって言うじゃない。
今回ヘルメスもやるでしょう? 「改めて正しく判じよう。人の行く先を」 物凄く、不必要なくらいに公平性にこだわるじゃない? 自分の記憶も全部消しておいて、自分は人間側につくから、って。何してんの君、っていう。
でも、ヴェーネスこそ、「判じる」という言葉は一度も使ってはいないんだけれど、ヴェーネスの歩みのカットシーンの中で剣を構えて「今から私は世界を分かつ」って。まさにあれはもう「判じる」だと思っていて。全世界まるごと判じるんかい、この人、っていうのが、僕の思う古代人の怖さというか完全性というか、普通あの決断は人間にはできないぞと思っていて。その先の苦労も含めて計算した上でだから、やっぱり彼女も古代人だなって思ったりしていました。
だから、エメトセルクは人気が高いけど、そもそも「私が判じてやろう」って。アルフィノに言わせれば、「なぜお前にそんなことを言われなければならないんだ」っていう話だし。ヴェーネスに至ってもそうだよね。
その辺を意識して物語を見ると、また違った、というかもう一段、古代人というのはどういう人達なのか、それがサブクエストも含めていろんなテキストにまぶされているので、さらに面白くなるかなと思います。

吉「そう言うお前だって旧版を判じてメテオ落としたやろって言われたw」
モ「人間にはできない」
吉「どうしようもなかったんだよ」

第一世界に見えている月は何?

Q:原初世界から見えている月は、世界が分かたれた後にゾディアークを封印するために生まれたものだと思うのですが、第一世界から見えている月は一体何なのでしょうか? アーテリスだけが多次元に割れていて、惑星外、宇宙には影響がなかったのでしょうか?

A:
まず、鏡像世界にある月にも意味はありまぁす!
あります!なんですが、今はお話しできません。
ハイデリンキック、光の一撃でゾディアークごと世界が分割されて、その後、鏡像世界においても原初世界でそうしたのと同様、分断されたゾディアークの一部を封じるために、月が作られています。月が生じていると言った方がいいのかな。
この辺りは破綻のないようにきちんと作ってあります。それが何なのか、今は話せないですが、意味はちゃんとあります。

暁月で一番こだわったのはどこ?

Q:暁月のフィナーレの制作の中で、吉田さんが最もこだわった部分をお聞かせください。

A:
いやもうありとあらゆるところなんですけど……、特にっていう意味だと、カットシーンにおけるキャラクターの目線、会話と会話の間、喋っている最中の仕草などは、そのカットシーンの演出担当と細かく話をしてこだわらせてもらいました。
演出する上で、目線と間って、僕は特に大事だと思っていて、目線って顎を向けることが目線なのではなくて、目から先に動く。で、首を振らなくても目って感情が出るので、そこをト書きに「視線を送る」ってあったとしても、首が顎ごと動くのか、目だけ眼球だけが動くのかで全然違うので、そこはかなりやりました。
後は、基本的にFF14はプレイヤーの皆さんにテキストの進行度合いとかのペースは自分で決めてほしいと思っているのでボタン送りがあるんですけれど、それを許さず、ここは演出で行くから自動送りのみ、というシーンに関しては、喋った後に言葉を飲み込んで次の言葉を発するとか、受けた相手がそれを飲み込んで自分なりに咀嚼してから答えを返すという、無言なんだけれどその間ってとても大事、みんなにいろんなことを考えてもらうのに大事なので、そこもかなりしつこいくらい調整させてもらいました。
伏線を回収していく時に、解釈の誤解がとにかく生じないように。解釈の自由度があるところはそれでいいって言っているんだけれど、ここは誤解されてはまずいというところを誤解されないように調整するというのは徹底しました。
この辺りは、今回なっちゃんがライティング(執筆)をギリギリのギリギリまでやっていて、なかなか演出まで手が回らないということもあったので、ここは完全に分担して「じゃあここはもう全部こっちで引き取るから」と。「俺が一番石川夏子の厨ニに近いと思ってるから」って。

後はやっぱり、天野先生の絵の再現です。
今回は、ハイデリン&ゾディアーク編、一回目のFF14のフィナーレだから、ラスボスを是が非でも天野先生にしたいというところがあって、自分で絵の発注も行っています。だからこそ天野先生の絵を知る自分が、僕が大ファンなので、僕がディレクションしたタイトルで天野先生の絵を、今のFF14の技術にはなりますけれど、極限まで再現したいという思いがあったので、本当にしつこいくらいリテイクして調整させてもらいました。
天野先生の発注は、新生以降必ず僕が全部行っているんですが、「今回天野先生には久々にラスボスを描いていただきたくて来ました」って言って、「いろんなラスボスを描いてきていただいたと思いますが、今回先生に描いていただきたいのは絶望です」と。
「ん、そう、絶望かぁ」と。
いつもそうなんですが、先生と僕でキーワードを会話していくんです。例えばこういう事象が起きて、それが絶望した時、頭に浮かぶもの、メーティオンは決まっていたから鳥をイメージしたものを入れてください、と言って。
でそうやってやり取りしていくとね、「浮かんできた。大丈夫、行ける」って。15~20分くらいみっちり話せば。
終焉を謳うもの」の天野先生の原画を、どこかのタイミングでお見せできる機会を作りたいなと思います。

他にもいっぱいあるのですが、クエストインスタンスバトルの調整をやっていたりとか……。
サブクエストの解放タイミングは、後ろ髪を引かれるようなタイミングが多かったというのは申し訳なかったなと思います。
今回は地域攻略型シナリオなので、時系列、時間軸が前に進む物語だから、終末に襲われている状態か、襲われた後かで話の展開が全然違うので。大勢の住民が。
終末が来ているのに「チョコボ連れて来てほしい」とか無理でしょう?
かと言って、一旦落ち着いたから全部出せ!ってやると、エクスクラメーションマーク(!)が出過ぎると嫌になるの。もう見なかったことにしよう、みたいな。
なので、何回も通しプレイをして、このクエストのこのシーケンスまで来たら3クエスト出して、3クエストだったら消化する気になるだろう、と。
で、このクエストまで来たら5個出して、このクエストまで来たら残りを出して。
潰していってる人にとっては、潰していけばいいじゃんと思うでしょうが、あの数の威圧感とか話の内容を、フラグをお願いして1個ずつ調整してもらうのって、通しプレイするしかないので、凄く大変でした。
正直、もうちょっと減らしてもよかったかなと思わなくもないです。

それ以外にも、ハイデリン討滅戦もめちゃくちゃこだわったし、フェイスもね、今回は久しぶりにテキストをたくさん書かせてもらいました。
IDのフェイスのダイアログ(キャラ頭上に吹き出しで出るセリフ)は、かなりの数を書かせてもらい、楽しかったです。
アリゼーの「ズルい!」も僕です。ハイデリン討滅戦はほぼフルスクラッチでやりました。

ヒーラーの必要度を高める予定はある?

Q:ヒーラーについて、被ダメージに対して回復量が多すぎる他、攻撃の手段が乏しく、バトルでの工夫の余地が少ないと感じています。実際、パンデモニウムではタンクだけのクリア報告もあるほどです。ヒーラーの必要度を高める予定はありますか?

A:
まずこれは、毎拡張ごとにそうなのですが、拡張の最初のレイド難易度を易しめに作っています。
受ける全体被ダメージ量もそうだし、必要とされる火力、PTDPSっていうのも、普段のレイドに比べれば下げて作っています。
どうしてもプレイヤーの皆さんって地続きではあるから、パッチ5.4で実装された時のエデンの最終レイドと比較しがちなんですけれど、レベルキャップが上がって、新しいジョブも増えているので、難易度のイメージをリセットしています。第一弾なので、多くの人にクリアしてもらいたいというので、しきい値は下げています。
ですので、今後実装されていく第二弾、第三弾は、プレイヤーの皆さんの使いこなしによって難易度も上昇していきます。そういうサイクルを繰り返していると思ってください。
それでももっとヒールワークをきつくしてほしいという人は、絶に行って絶望していただけるとありがたいです。

暗黒騎士の調整予定はありますか?

Q:他タンクに比べて、暗黒騎士のリビングデッドやブラッドウェポンの使い勝手がイマイチです。今後調整の予定はありますか?

A:
暗黒騎士も含めて、パッチ6.1いろんなジョブに手を入れさせていただきます。
皆さんからのフィードバックはちゃんと見ておりますので、できる限り要望にお答えできるようにしていきたいと思っています。
まさに今、質問のあった暗黒騎士のリビングデッドに関しては、調整案が出て進んできているので、何かしら手は入ります。
特に今つらいんだけどと言われることの多い、機工士や白魔道士ももちろん、フィードバックを拝見しながら調整対象になっています。もうしばらくお待ちください。
竜騎士の、ジャンプの硬直をもうちょっと短く、というのも今テスト中です。
そういうプレイフィールに関わるところ、数値バランスに関わるところは、6.1で大きなプログラムコストをかけて調整していけますので、今日ここに名前を挙げていないジョブもいろいろやります。

ミラプリプレート増えませんか?

Q:リーパーと賢者が増えましたが、ミラージュプレートも増えませんか?

A:
ミラプリ関連は、プレートの数を増やすミラプリを反映できるエリアを増やすチェストのサイズを増やすなど、いろいろな作業のコスト出しが終わっています。
順番にしか対応できないので、まず最初にパッチ6.1では、プレートの複数枚追加を行います。
何枚増えるのが嬉しいかというのは、個人差があるので何とも言えないところですが、それなりの枚数を増やせているのではないかと思います。
それを第一弾としつつ、次はボックスの中に収納できる数を大きく引き上げようとしていますし、6.1からミラプリ関連はアップデートしていきますよとお伝えします。

ガレマールやシャーレアンの制服を着たい!

Q:今後、ガレマール帝国の帝国士官の鎧や服、帝国式ガンブレードや帝国学者のコート、またシャーレアンの議員制服などを入手できるようになりませんか?

A:
まずシャーレアンの議員制服は予定があります。
これまで帝国は敵として描くことが多くて、なかなかガレマール帝国の内面とか、人間としてのガレアン人を描く機会がなかったので止めていたのですが、暁月のフィナーレでそういったところも描けたので、これから6.0以降のパッチ報酬で増やしていくのはいいかな、そろそろ解禁するのもありかなとは思っています。

ガレマルドラジオのオーケストリオン譜が欲しい!

Q:ガレマルドのラジオから流れていた楽曲を、オーケストリオン譜として実装する予定はありますか?

A:
あれ人気高いですよね。
パッチ6.1で、皆さんがストーリー中で聞いたノイズが入っているものの実装が決まっています。
あれはノイズが入っているバージョンと入っていないバージョンがあって、どっちを?という話だったのですが、祖堅がサウンドディレクターとして、ゲーム体験に密接に絡んでいるのはノイズが入っている方だから、そっちでまず実装しましょうという判断をしました。

月やシャーレアンに住めるようになる?

Q:レポリットが頑張って作ってくれた月の居住地やシャーレアンには、いつかは住めるようになりますか? アパルトメントでもいいです。

A:
somedayでいいんですよね?
まずはイシュガルドに住んでください! 追いつかないよ~。
今回、6.1でハウジングの抽選システムもできるし、全世界にさらにサーバーを大幅増強していくというのもこの前発表させてもらったので、ハウジングに関してもどんどんやっていきたいとは思っていますが……、マジで追いつかないんだよ~。
まぁ、住めたら良いですね!

エメとセルクやゼノスのミニオンは?

Q:エメトセルクやハーデス、ゼノスのミニオンは実装されますか?

A:
ここは何度か言っている通り、役目を終えていないキャラクターに関しては、僕が全権指揮を執っているところでもあって、ミニオンを出す出さないは僕が判断しているのですが、暁月まで来たので、ありかなとは思っています。
ゼノス辺りは本望かもね。ついていくことを許されているわけでしょ?

ロスガル女性はどうなった?

Q:ロスガル女性について、何かアップデート情報はありますか?

A:
僕らはようやく暁月を出したばかりなんですよ。グラフィックスのアップデート情報も出しましたし。
ただもちろん忘れてはいません。
アートチームにロスガル女性のアートを何パターンも描いてもらい、その中から2系統に絞って、新しいキャラクタークリエイションに仕様設計していくかというところまで来ています。
実装するとなるとまだ時間はかかりますが、着実に進んでいます。
「本当にやるの?」というコメントもありますが、やると言ったらやりますよ。
「使う人少ないんじゃない?」というコメントもあるとは思うのですが、僕はここまで来たらもう多いとか少ないとかではないと思うんです。
全種族がそれぞれ平均的に人気になるなんていうことはなくて、その世界に多様な種族、見た目を持った人達、それから内面の個性を持った人達、様々なプレイヤーがいるということが、世界の広がりを凄く感じられる、まさしく「ひとりでもみんなでも遊べるRPG」が目指すところでもあると思っています。

吉「それを言った途端、新しい種族を次々と言うんじゃないよ君ら」

吉「ならば覚えていろ……ロスガルの女性をもって、私は種族実装を最後にしたいと思っている……」

ハウジング パッチ6.1以降の土地販売

最後に、アナウンスと共に皆さんの意見も聞いておきたいので、とイシュガルドハウジングに関するお知らせがありました。

抽選販売についての補足

FCメンバー一人一回抽選申し込みが可能

注意点があります。
一箇所に申し込む場合は、FCメンバーの数の有利がありますが、複数箇所に申し込む場合、複数当選をしても一箇所しか購入できないため、ギルは没収となりますのでご注意ください。
ハウスの購入権限をメンバーに渡すというのは、かなり大きな権限を渡すことになりますので、人を集めればいいということではないと思います。
購入権限を渡せる仕様も変わっていますので、そう簡単ではないと思います。
抽選ですので、みんなで応募したけど当たらなかったということもありえます。
落選したら全額は返却されますが、当選してキャンセルした場合はお金がかかります

街区単位で、FC向け個人向け抽選先着方式の設定ができます。
FC向けに販売した街区のSサイズなどが余った場合に、後から個人向けに解放するということも可能です。

パッチ6.1開始時は、FC向け、個人向け共に「抽選のみ」の販売とする予定です。
1区でも先着順の街区があると、ログイン戦争になるだろうと思われますし、抽選に回った人の徒労感が凄いだろうと。
少数の人のために大勢が徒労感を感じるのは良くないだろうという判断です。
もっと土地が空いてきた時、潤沢になってきた時に、空いたらすぐ買えるという先着順(システム)を使った方がいいのではないかというのが、僕の今の考えです。

お知らせコーナー

フリートライアル再開

フリートライアルは、2/22(火)より再開です。
Lv60、蒼天のイシュガルド編までの無料プレイが可能ですので、興味を持った方は下の公式リンクからどうぞ。

ファイナルファンタジーXIV フリートライアル | SQUARE ENIX
ファイナルファンタジーXIV(FF14)をレベル70まで無料でプレイできるフリートライアルを配信中。冒険者3000万人突破のオンラインRPGを今すぐチェックしよう。PS5 | PS4, Xbox Series X|S, Windows PC...

第69回PLL

次回のPLLは、3/4(金)20:00~ 平日夜ですね。

日本データセンターのワールドリグループ(再編)に関しては、告知の準備をしています。
詳細スケジュールはこのPLLでお知らせいたします。
順序としては、データセンタートラベルの後に実施されますので、リグループは行われますが、「日本DC全体で固定を組む」ということもできるようになりますので、そちらの詳細もお届けします。

ENDWALKER サントラ

サントラはあちこちの売上ランキング1位に入っていて凄いですね!
マメット・ヴリトラは、飛行タイプのミニオンです。

複製原画 第3弾

リストはコチラ。

サイズ感はこんな感じ。

スクエニカフェコラボ

スクエニカフェとのコラボも開催中です。いいなぁレポリット。

ゲーム開発者募集中!

吉田P/Dは、契約社員スタートですが、契約社員の方が給料が上がりやすかったので、ずっと正社員オファーを蹴っていたそうです。
正社員の部下が増えちゃって、契約社員が正社員の評価をするのはおかしいだろうと会社に言われ、おかしいのは給与制度だろうと言い返し、正社員でもいいけどいくらくれんの?と言って正社員になったとのこと。
スクウェア・エニックスという会社の福利厚生は素晴らしく、雇用形態が違ったとしても手厚いため、(契約社員を)選ぶ人も多いそうです。
いずれにせよ、跳ねっ返りが取締役になれたように、上を目指せる夢のある会社だと思います、とのことでした。
サービス残業も禁止ですよ!

興味のある方は、下記公式リンクより各部門の採用情報を見ることができますので、ぜひぜひ。

Not Found | SQUARE ENIX

 

 

最後は吉田P/Dの挨拶で締めです。

(吉田)
今日はQ&Aも含めてですが、いろんなお話をしました。
かなり未来のお話もしたと思うのですが、冒頭に戻りまして、まだまだFF14は発展していきたいと思っていますし、チャレンジを続けたいと思っています。
その過程の中では、日本DCの4DC目を追加ということで、ワールドリグループがあります。
できるだけ避けたいとは思っていますが、より安定的に運営サイズを上げ、皆さんに混雑なく遊んでいただくために、我慢をお願いしてしまうようなこともあるかもしれません。
最終的には、光の戦士、プレイヤーの皆さんが「このゲーム遊んでて良かったな」「このゲーム本当に楽しいな」と思える未来のために、僕らは常に考えて努力をして開発を続けていこうと思います。
改めて皆さんにお願いです。
ここまで旧FF14から11年、一緒に歩み続けてくれてありがとうございます。
暁月のフィナーレのタイトルは「ENDWALKER」ですけど、これからまた新しいFF14の冒険の旅に一緒に歩み続けてもらえるととても嬉しいので、ぜひこれからも長い間よろしくお願いします。
本日、長時間ありがとうございました。

 

漆黒の時のQ&Aが気になる方はコチラ。

第53回よしPレターLIVEのおさらい
第53回PLLは、パッチ5.0を終えてのQ&A特集。ジョブ調整、世界設定、バトルコンテンツ、ギャザクラ他。

 

PLLまとめ
PLL(FFXIVプロデューサーレターLIVE)の紹介記事一覧。基調講演や出張レターLIVEなども。

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