第58回よしPレターLIVE 前々日テスト放送のおさらい

はい、こんにちは。
突然告知された、第58回PLL。
どんなスタイルでやるんだろう?と思っていましたらば、これまた突然に前々日テストが行われました。

スクエニ本社から、それぞれが部屋を分け、接触を避けての放送。
どんな雰囲気だったのでしょうか。
テストを終えてからの、現在のお仕事状況の話が面白かったので、まとめてみることにしました。
大企業の開発部門・コミュニティ運営部門のトップが、それぞれどのようなスタンスでどう仕事を続けているのか、今後に向けてどんなことを考えているのか。
参考になる方も多いだろうと感じましたよ。

finalfantasyxivの58thPLL@テスト放送 – FINAL FANTASY XIVをwww.twitch.tvから視聴する

前々日テスト放送

各種テスト

「ヒャッハー!」と陽気に登場した黒マスクの吉田P/D。似合う。
お隣にはでぶチョコボの親子が。ちょっとモルボルさんに似てるかなw

音量調整テストを進めます。
ちょいちょいネタを挟む男。

吉「モルボル太ったなって言われてますよ」
吉「吉田のシワについてのフィードバックはもらってないので大丈夫です。別に」
吉「♪た~けぇれ~ど~も~」(『天つ風~白虎制魂戦~』を歌い出す演歌歌手)
吉「ミラクルフラッシュが決まったぁーっ!」

 

スクエニ本社スタジオからの放送ですが、新型コロナ感染予防ということで、運用スタッフは(部屋の)外に待機し、モルボルさんも別室にいるのにカットインによって一緒にいるように見えるという謎技術を投入しました。
というわけで、モルボルさんがモルボルマスク(上海ファンフェスで販売したらしい)で登場です!

背景も相まって、凄く自然に隣にいるような感じになりますね。
吉「隣にいるのに出会えない」

なんだこれ。

バルスしようとするおじさん。

吉「消え去れ!モルボルよ!消えろ!」
半透明になる技術も。

ゲーム画面を出して、吉田さんのワイプをつけることも可能。

ダブル吉田にすることも。

二人の近況

吉田
 今回、PLLをやりますよと言ったら、「家からなんじゃないか?」という話もあったじゃないですか。あと「無理すんな」みたいな。
言うてですね、私自家用車で来ているので、家出るじゃないですか、誰にも会わないんですよ。誰も歩いてないんで。
車乗るじゃないですか。当然一人じゃないですか。高速乗るじゃないですか。ETCだから接触ないじゃないですか。
会社の地下駐車場入るじゃないですか。管理人も別に会わないし。で、そのままエレベーター地下から乗るじゃないですか。会社誰も来てないんですよ。
 もうね、接触率とは…みたいな感じなんですよ。恐ろしく快適なんです。

 (会社は)完全在宅勤務に移行してます。不要不急の外出を避けて、家にPC持って帰ったりしてもらいながらやっているんですけど、当然ね、個人の家の事情でPC置けないっすっていうのもあるし、ネットワークの回線が弱いと、当然ながら開発サーバーにある巨大な開発データをダウンロードしながら開発しなきゃいけないので、それらのネットワーク整備もしなきゃいけないし、そんなに簡単に全面復旧(普及?)っていくわけがなくて。
 特に日本の働き方って、元々仕事は会社でするものっていう文化が強くて。住宅の環境もあるから、家にそうそう仕事を持って帰るって、元々してない。
 だから、オフィスで情報管理をして、セキュリティを徹底するというのが、今回みたいな感じだと日本全国的に裏目に出てるだろうなって。特に情報セキュリティを扱っているところに関しては、会社の中で徹底的に情報管理や統制をしていただろうから、いきなりそれを外に持ち出すっていっても、そんなに簡単にはいかないんですよ。

 もちろん、日本全国の働き方がね、この新型コロナを乗り切ったとしても、多分大きく変わっていくんだろうなって予想はしているので、ある程度長期的な視野に立ったテストだったり整備だったりを、このタイミングからやっていくことで、将来的な働き方も変わるんだろうなぁと。
 それと同時に、個人環境だったり、電気代も物凄く値上がりしちゃうだろうしね、ウチの開発マシンすげぇパワー喰うからさ。想定してないからそもそもアンペアが足りなくてさ、PC回すだけでブレーカーが落ちるケースだってあるだろうし、やってみなくちゃわからない。
 今僕らが第三事業開発本部で扱っているデータって、物凄くグラフィックスデータがでかいので、家庭環境の中でデータを落として、本当に毎日最新のデータで仕事ができるのかっていうところもあるし。凄い難しいんすよね。だから、一個ずつ解決していかなきゃいけない。
 あと、ノートPCから会社のPCにログインして、動かすのは会社のPC、画面だけストリーミングして家にいながら会社のPCを操作するっていう、いわゆるリモートデスクトップのテストもしてますけど、やっぱりセキュリティを担保したネットワーク回線だとパンクしそうなほど重たいし、当然今、日本全体のネットワークが重たいので、5フレームでどうやってモデリングすんだよみたいなところもあるし。
 あと結構厳しいのがですね、開発してると当然ですけど、マシンごとフリーズするっていうのがあるんですよ。でもリモートだとね、会社のPCの電源を再起動できないんですよ。

室内:
 そうなんですよねぇ。最後の最後、ローテクの部分がどうしても残ってしまう。

吉田:
 そうなんですよ。私、全社(に向けて)もいろいろなことやらなきゃいけないから、物凄い注意を払って、車の中でもマスクをつけて運転してるくらいですけど、(会社に)来なきゃいけない。
経済活動を止めちゃうと、本当に会社が倒れてしまっては意味が無いから、やれることはちゃんとやらなきゃっていうのもあって、今結構、僕的には頑張り時。
 なので、会社で今僕「PCの電源おじさん」もやってるんですよ。「吉田さん、あのPC再起動してもらってもいいすか?」「え、ブースマップどこそれ」「ブースマップこれ更新されてないじゃん!違う奴のPC操作したらマズイからさ」みたいな。結構高コストな電源おじさんですよ。時給高いっす、結構。

室内:
 この1ボタンいくらで押すんだろう、みたいな。

吉田:
 いやでもね、そういうこともやろうと思ってやっていかないといけないし、問題があるからって、やらないとか諦めちゃうっていうのが一番良くないと思ってて、こういう時は。どんなに問題があっても、ま、仕様書書く時も似てるんだけど、細かい問題が目につくなぁってやるのを諦めちゃうのって、アウトだと思っていて。
 その場合って、仕様を簡略化して、凄くシンプルにした上で、問題を個別に撃破すればいいだけの話なんですけど。そういうことを日本全国に留まらず、世界でもやっていかなきゃいけない時期かなとは(思います)。

室内:
 我々運営側も、機材こそ開発のスペックとは違うもので、動くっちゃ動くんですけど、今度は逆に様々なツール類のアクセス権どうすんだ問題とかがあったりして。で、バーチャルデスクトップからリモートデスクトップを経由して云々みたいな設定をまぁ。
 前々から在宅できたらいいねという話はありながらも、こうなった時のITチームと運営の関連チームがまぁ速い速い。ちょっと感動いたしました。

吉田:
 本当にインフラITの部門はね、頭が上がらないですよ、今ね。それこそ不眠不休かっていうくらいね。
彼らは元々ネットワークのスペシャリストでもあるから、それぞれ個人投資での環境もいいのか、完全リモートでありとあらゆるものに対応してくれるじゃん。隣にいるのかなっていうくらいの確度で。

室内:
 意外と、「あっそれリモートでできたんだ!」っていうことが結構ありますよね。

吉田:
 なんだろう、今、世の中的にね、外に出ること自体が悪だみたいな空気になりつつあるのも、ちょっとなぁと思わないところがないわけでもなくて。
人との接触をなるべく8割以下に落としましょうって言っている中で、そうは言っても、公共交通機関を動かさなきゃいけない方もそうだし、それこそ医療に従事してくださっている方っていうのは、それでも出てお仕事をされているわけで。全員がそんなことをする必要はないと思うけど、今経済活動を細々とでもいいからね、ちゃんと続けていくことが、将来的に大きくまた戻っていけることでもあると思うから、とにかく人との接触を避けるということを注意した上で、それぞれがちゃんと、本当に必要のない時は出る必要がないと思うし、そこは一つのルールでやれることではないので、ちゃんとみんなが意識を持ってやることが大事なのかなぁとは思いますね。

室内:
 我々もそうですけど、皆さんも今まであったはずの飲み会が無くなったということもあり、夜暇な時間が増えた、そんな貴方は今までやったことのないジョブにトライするであるとか、やったことのないコンテンツをやるだとか、様々なFF14の遊び方をしていただければきっと幸せ。

吉田:
 そうね。裏でZoomをやりながらやってみるとかね。Zoom飲み会とか。まぁ、まだ俺やれてないんですけど。
 この間ちょっとZoom飲み会の話で、一個面白いのがあって。なんか飲み会って7~8人でやるとさ、端っこの方で2人で実は話してた、みたいなのあるじゃん。本筋の話から離れて。あれができないんだって。延々自慢系の上司とかがいると、ずーっとそれ聞いてなきゃいけないらしくてね、くっそつまんないらしいよ、そういう場合。

室内:
 会議とかミーティングの時とかって、我々元々海外のチームとのやり取り多いから、こういうベースでの電話会議とかって慣れてる方じゃないですか。
 ただ、今回こうなると、個人面談レベルのことをやらなきゃいけなくなった時に、この間言われたんですけど、例えば我々二人が面接官だとしましょう。ご覧になっている皆さんが面接を受けている方だとして、対面で面接をしている時って、どっちかを見なきゃいけないじゃないですか。それができないのが凄く気持ち悪かったっていう話を受けて、確かになと。
 カメラしか見るとこないけど、今私は吉田さんを見てるのか室内を見てるのか、また画面の向こうの我々も、多分モニタを見るから、レンズから微妙に目線が外れるし。そこが凄い違和感でしたと聞いて、それは新しいなとちょっと思いました。

吉田:
 それはこの2週間、ほぼZoomで会議やってるから、もうずーっと感じてるよ。
 今日も社長とさっきZoomでミーティングしてたんだけど、俺さ、世代的には話す時は人の目を見て話せって言われてるからさ、モニタの松田社長を凝視してるんだけどさ、ふっと目を切ると、「俺どこ見てんだ?」って。

室内:
 なまじスクリーンで相手の顔が見えてるから、視線の動きが凄く見えちゃって。「あ、なんか今チラッと見たけど」みたいなのが凄く気になったりします。

吉田:
 そうね、まぁでも慣れなんだよなぁ。

室内:
 慣れていくんでしょうね、これもすぐ。

吉田:
 まぁでも、本当に環境に適応していく必要がある、今。
 スタッフにもよく言ってるんですけど、本当に今まで経験したことのない非常事態。緊急事態宣言が出るって、戦時下でも無いよね。
僕が生まれてからもうすぐ47だけど、戦争体験も無いから、これがある意味本当に非常時で、今までの常識が通用しなくて当然だと思っていた方がよくて。
 これまではいろんなものを社会や会社や仕組みが助けてくれてたけど、それって今まで正常に動いてたルールの中だったからであって、今、緊急事態ってことは、そのルールが適用できないものが多すぎるっていう状態なので、何かのせいにするとか、何かに頼り切るっていうことよりも、自分で判断する、議論する、をして新しい仕組みを作っていくっていうことが物凄く大事なタイミングなんだろうなって思うんだよね。
 最終的に守れるのは、自分達の考え方でもあるし、助け合いもそうだし。

 今コメントで見てたらね、「Zoomの脆弱性ってどうなんだろう?」ってあって。
いやもちろんね、あるのは知ってるんです。でも全てそうなんです。世の中にあるシステムで、脆弱性がほぼ無いものなんて無くて。見えてないだけで、それを必死で探してる人達もいるくらいで。でもね、ある程度のリスクを、当然詳しく知っているので、それを防ぐためにパスワードを徹底しようとか、SNS上でのURL共有は絶対止めようとか、そういうのをやった上で、使っていかないと経済活動止まっちゃうしね。コミュニケーション取れないって、それこそね、閉じこもりっぱなしでいても鬱々とするしね。

室内:
 そうなんですよね。どうしてもこう、100点じゃなきゃ使えない、走り出せないってやっちゃうと、言ってみれば例外を探しちゃうと、どうしても新しいことが始められなくなっちゃうんで、始めるのは始めた上で、どう気をつけようかっていう方がいいかもしれないですね。

吉田:
 そうだね。やっぱりさっきの仕様を切るっていう話もそうだけど、こういうケースありそう、ああいうケースありそうっていうのを先にあげつらっていても、結局何もできないんだよね。その小さなポイントって、潰せばいいだけの話なので、まずはやろうよ、みたいな。

 まあでもこういう話ができるくらい、放送としてはちゃんとしてる。

室内:
 いやー、会話が成立するのは凄いなぁ。面白い。
多分、パッと今この画面見ただけの人は、我々いつも通り並んでますよね、きっと。

吉田:
 そうそうそう、だからさ、そこがちょっと怖くてさ。「あの二人濃厚接触してんじゃん!マスクもしないで」みたいな。

室内:
 あれかな、いつも7割くらいの透明度でいた方がいいのかな。

吉田:
 「密です!」って感じだよね。
ここの(二人の)間もラグゼロだしね。時々こういうことした方がいいのかね。

 

入れ替わるとフェードアウトする吉田も可能w

吉田:
 こういう機会でもないと、こういうことやらないし、どこまでできるか。
ほら、僕ら笑って楽しんでるじゃない? 大事だよねって。新しいことにトライするんだったら、楽しくやった方がいいもんね。

 

最後は、PLLとPLLリバイバルの案内を再度アナウンス。

吉田:
あとは明後日かな?

室内:
明後日金曜日の午後8時、20時から第58回のプロデューサーレターLIVEをお送りします。
あとついでにご紹介させていただきますと、明日木曜日の夜8時から、先週から始めましたリバイバル放送の第4回をやります。

吉田:
ああ、我々が初っ端スーツを着て、暗い顔で謝罪をした奴ですね。

室内:
そうでございますね。第4回は何かというと、ダラガブが堕ちた、その日でございます。

吉田:
2012年11月11日。

室内:
これなかなか節目としては面白い回だと思います。なぜ我々が謝ったのかというところも。

吉田:
そうなんですよね。あれ、旧版フィナーレだから、我々、プレイヤーの皆さんに感謝をしようとしてスーツを着てきたら、お互いちょっとダーク系のスーツで、しかもねぇ、サーバー落ちまくったし、謝罪からスタートだったからさ、あれなー。

室内:
そんなところが見どころとなっておりますので。

 

今夜の第58回PLLは、「パッチ5.3特集 Part.1」。
実装コンテンツを項目別に紹介していくスタイルです。
後半は「吉P散歩」ですよー。
お楽しみに!

これまでのPLLまとめはコチラ。

PLLまとめ
PLL(FFXIVプロデューサーレターLIVE)の紹介記事一覧。基調講演や出張レターLIVEなども。

コメント

スポンサーリンク