震災対策・復興技術とFF14

はい、こんにちは。
今日は1.17。阪神大震災の起きた日です。

 

 

あれから24年が経ちました。
このブログでも、毎年ではないんですが、この日にあの震災を振り返る記事を書いております。
ただ振り返るだけでもいいのですが、今日は少し前に進む話をしてみようかな。

 

震災の起きた日にメディアを見ると、「身の回りの備えを」と呼びかけるメッセージが多いですよね。
もちろん、一人ひとりの意識はとても大事なのです。防災袋だって作っておいた方がいい。
が、大規模災害を目の当たりにすると、「自分が備えたって、街が壊れてしもたらどうしようもないやん…」と無力感を感じてしまうのも正直な感想としてあります。

この24年間、同じ思いを抱えて、それでもなんとかしようと立ち上がった人々がたくさんおりました。
震災への対策・復興に関する技術の論文も実用化の例も数え切れません。
そのアイデア・手法は多岐にわたります。文系・理系も問いません。

一つひとつを見ていくと、なんだかFF14のゲーム攻略やシステムと近い考え方もあるのです。

例えばレイド

・各自の備えを十分にする (装備を整える、食事・マテリアを準備する、動きの練習をしておく)

・耐震基準を作る (参加可能なIL設定、木人の設置、最低限これだけのHPを確保しなければならないという基準の可視化)

・想定される被害の軽減 (MTへの軽減バフ合わせ、危険箇所の確認、散開)

・修理・交換しやすい箇所にわざと力を集中させ、全体の大きな被害を防ぐ (MT・STのスイッチ、ヒーラー受け・DPS受け)

・初期消火・救出・トリアージなど、被災直後行動の重要性 (ダメージ後の即時回復で体制を立て直す、半壊した際は誰から起こすのかなど優先順位を決定する)

例えば世界設定

・災害の予知・予防の研究 (シャーレアンの賢人達による霊災とアシエンの研究)

・被災者の疎開 (ウルダハ・リトルアラミゴ・レヴナンツトールへの難民移動)

・単なる資本投入ではなく、自力での復興を長期間にわたって支援する (ドマ町人地、ソルトリー)

 

どうでしょう、ゲーム攻略に例えることで、震災関連技術が少し身近に見えてくるでしょうか。

素材一つとってみても、壊れにくい物にするのか、それともシステム全体で考えて壊れやすくした方が被害を防げるのか、といろいろありますし、一つの経済圏が機能停止してしまった時に、どうやって周囲でカバーして復興させるかという仕組みづくりもあります。

大きな災害は防げないかもしれない。
けれども、みんなが生き延びてまた力強く復興できるような、そんな最適解に少しでも近付こうとして、日々技術は進歩しています。
あの日、ゲーム友達だった学生仲間が今、行政や企業の中心になって頑張っています。

ここを読んでくださる学生さんも多くいらっしゃるので、こんな進路もありますよ、というお話でした。

 

元気でまた、夜明けを迎えるために。

コメント

  1. キャス・コッチャ より:

    震災後、1週間くらいの三宮とかをTVじゃなく実際にその場に行って目にしたけど、
    とても信じられないような光景でした。それこそゲームや映画の中でしか見たことないような光景。
    今振り返ってもあれは夢だったんじゃないかって思えるくらい現実離れしてた。

    なのでいくら備えようって言われてもなかなかできないと思うので、こうやって置き換えてみるのはいいかも。
    ちょっと話がずれちゃうけど、絶体絶命都市ってゲームは災害の度に発売中止や延期になるのは残念に思うんですよね。
    たくさんの人が亡くなったのに災害をゲームにして不謹慎だって意見あるけど、身近なものに置き換えて関心を
    持たせるのはいい事だよね。

    といいつつ、自分は災害対策してないなって改めて思いました…。

    • あるひゃ より:

      >キャスさん
      不謹慎だと言われて発売中止になる例はいくつもあったね。
      リヴァイアサンも延期になったし。
      あの光景を見た物としては、真摯に作られた作品であればむしろ公開していただきたいと思います。
      もちろん、思い出すとつらいという気持ちもあるのだけど。

      何ができるのかは常に考えていかないとだなぁ。

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